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ブログテスト中なので連続投稿


昨年の2月、クッソ寒い奈良を出て、赤道直下の常夏の国インドネシアでのイベントに参加していました。

インドネシア・スラバヤでのビックイベント『ジャパンなう』です。

イベントのロゴマークをデザインさせてもらった繋がりから、国立大学でデザインの授業をさせてもらい、さらにそこの先生でもありグラフィックデザイナーの方と舞台上でデザイントークを40分ほどしていました。

バックに写っている舞台も、私がデザインしたものです。

マイクを持っている女の子は、「ウランちゃん」と言って、日本語を勉強している学生さんです。

一生懸命通訳してくれていました。

「日本では、デザイナーの地位はどのくらい高いですか?」

この質問が印象的でした。

日本では、外国ほどデザイナーの地位が高いとは私は思いません。

日本はビジネス国家だからです。

ま、生産国家でもあるんですけど、作ったものは売らなきゃならない。

デザイナーは、特別な職業ではなく、日本国内にたくさんある職業の一つにすぎません。

デザイナーになるためには、訓練も必要ですが、他の職業でもそれぞれ訓練は当たり前のように必要です。

この話をしたところ、日本のデザイン水準が高いのに特別あつかい(貴族あつかい)されないことに驚いていました。

インドネシアでデザイナーとなれば、ある程度特別扱いされるようなので、そりゃーみんな必死で勉強しています。

大学で特別授業をした時も、話に食いついてきたり、質問が結構出ていました。

大したデザイナーでもない私ですが、ここではヒーローにしていただきました。すっごい嬉しかった(笑)

日本では、美術大学を受ける高校生・浪人生の人らに、デッサンやデザインを教えていて、そこでも話しているんですが、

「デザインは自分のためにするものではなく、人のためにするもの。評価されて初めて生きてくるもの」と話しています。

この舞台の客席には、一般の方々も多くいらっしゃいました。

立ち見もたくさんいてくださいました。

前日講義した学生さんも多数いらっしゃったので、わかっているでしょうが改めて、

「デザインは人のためにするものです。」

という言葉で締めくくらせていただきました。

みんな立って拍手してくれました。これにはホント、嬉しかったです。

いやー、寒いのが嫌いな私にとって、2月に40℃近い気温の常夏の国にいた数日間は、夢のように楽しい、いい経験でした。

わずか一年前のことなんですが、昨日や先週だったことのように思えて、今でもジーンとしてくる体験でした。


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